求む男子、至難の旅。

評判のいい皆さんこんにちは!

 

仕事を楽しんでいますか?それとも仕事は苦しいものですか?

 

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こんな仕事があったらいいですね。

 

 

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仕事は決して楽ではないですよね。でも本当にこんなに楽な仕事をしていたとしたら人間はどのようになってしまうのでしょうか?

 

仕事は「楽しい」ものではないでしょう。しかし「仕事を愉しむ」ことはできると思います。自分がどう思うか、だけです。

 

20世紀初頭、当時の大英帝国が世界各地を支配下にしようとしていたとき、最果ての南極大陸もまた同じようにそのターゲットでした。

そのとき南極大陸に挑んだ探検家の一人にアーネスト・シャクルトンという人がいます。

 

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1917年のシャクルトン(出典:Wikipedia)

 

今でもそうですが南極大陸の探検に挑むことは簡単なことではありません。というより相当な困難を極める旅になることは想像に難くありません。

 

シャクルトンは過酷を極める旅になるであろう航海に追従する人たちを広く公募しました。そのときの募集広告を以下に紹介します。

 

 

MEN WANTED for Hazardous Journey.
Small wages, bitter cold, long months of complete darkness, constant danger, safe return doubtful. Honor and recognition in case of success. Ernest Shackleton

— 「求む男子、至難の旅。
僅かな報酬、極寒、暗黒の長い日々、
絶えざる危険、生還の保証無し。
成功の暁には名誉と賞賛を得る。アーネスト・シャクルトン

 

 

こんな文面の募集広告にどれだけの人が集まるのか?はなはだ疑問に思うかもしれません。しかし実際には15歳の少年を含む1,500名の人が応募したそうです。シャクルトンはその後3度の南極大陸への挑戦をしますがたびたび遭難をしてしまいます。英国国内では海軍の水雷大尉で中佐のロバート・ファルコン・スコットが南極大陸探検の英雄となり、シャクルトン自体は微妙な立場に立たされますが、この募集広告に人が強く動く動機が生まれたように、仕事とはお金や地位だけではないことを証明した採用広告として今なお語り継がれています。

 

仕事は楽にできたほうが良いと思ってしまいます。でも本当に楽な仕事をやっていて人間の動機はつくられるのでしょうか?「仕事観」というものを少し考える機会が必要かもしれませんね。