愛情は成長を妨げる?!

 

評判のいい皆さんこんにちは!

 

先日トマト栽培の農家の方にお話を伺う機会がありました。良い作物を育てるには「土」が大切だとはよくいわれていますが、作物に対する「愛情」も重要だといわれています。

 

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しかしその方はトマトを植えるときに「大事に」植えてはいけないといいます。ではどのように?いというと「適当に」植えるのだそうです。苗を植える穴は浅く、上からかぶせる土も少量で、あとは「トマトを信じて任せる」のだそうです。大事に植えていたずらに環境を良くするのではなく、トマトの持つ力を信じて自らの力で育つように応援するのです。 

 

 

愛情が過ぎると過保護になって逆に「成長を妨げてしまう」ということに気づかないことが多いかもしれません。子育てやスポーツチームの育成、職場の人間関係などでもよくしてしまうことですね。もちろん施す側はよかれと思ってしていることですが、当の本人にとっては自らの持つ可能性を開く機会を失っているかもしれません。

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子どもに「勉強しろ」「勉強しないとだめだよ」という親はたくさんいますが、そのように言われて子どもは勉強するのでしょうか?もし勉強したとしても「言われたからやる」「楽しんでやるのではなく嫌々やる」ということになるでしょう。それでは子どもにとって勉強はやらされ感があるものでしかありませんよね。

 

 

「人は変えられないから自分を変える」=人を変えようとするのではなく、自分が相手を信じ、待ち、許すという人間力を自らが高めていくことが、作物も人間も生きとし生けるもの全ての成長に大切なことだと、あらためてその方から気づかせていただきました。

人に求めるのではなく、「自分に求める」ということですね。

「思いやりとおもねり」に気づき、「任せる」と「放任」の違いに気づき、「認める」と「やらせる」の違いに気づく。

人間関係をよくするためには自分の人間力を高めることしかなく、人間力を高めることがひいては人生の幸福をつくり出すのだと感じますが、みなさんはどのようにお考えになりますか?