「は虫類の脳」が人間行動を厄介なものにしている。
評判のいい皆さんこんにちは!
人間はなぜこうも面倒なのでしょうか?
もっとシンプルに生きられるのであればそうしたいのに、泣いては笑い、怒っては悲しみ、感情に左右されて生きているようです。
しかし感情に左右されているというのは勘違いで、人間は「死への恐れ」から逃れたいばかりに、感情をつくり出し、自分をごまかして生きてしまっています。
脳の進化を大まかに説明したものとして「脳の三層構造」といわれるものがあります。人間は進化の過程で「は虫類」→「ほ乳類」→「人間」と進んできました。もちろん生物学的には違いますが、脳はそのような三種類の層からできているという考え方です。人間の脳は進化の過程で経験してきた「は虫類だった頃の脳」や「ほ乳類だった頃の脳」も持っていて、何らかの理由でそれらの脳が働いてしまうというように考えられています。
「は虫類脳」は「生きるか死ぬか」「食うか食われるか」の選択で生きている脳です。は虫類に限らず生物は「生きるために食べる」ことをしますが、は虫類は生きる目的がまさに「生きるために食べる」だけです。それ以外のことはしません。腹が減れば敵に闘いを挑み食うか食われるかだけの日々を送ります。腹が減れば共食いさえします。生きている目的は死なずに種を残すだけです。
は虫類が死なずに生きるためにはあらゆる敵から身を守り、敵からやられる前に先制攻撃を仕掛けます。ターゲットを見つけてそれを捕らえようとしているときの目はただ一点獲物だけを捕らえています。そして空腹を満たすという本能のままに動いています。これがは虫類の特徴であり、は虫類の脳はこの思考を持っています。
①やられる前に攻撃を仕掛ける。
②ターゲットを見つけたときに視野が狭くなる。
③欲求を満たせることができればあとはどうでもいいという不健全性を持つ。
今はは虫類の生態を考えるのではなく、私たち人間がこの脳を働かせてしまっているということを考えています。
人間もは虫類脳が動きます。それは自分の身に危険が及んだり、誰かから攻撃されたり、自分の立場が悪くなったり、人間も自分の存在価値が危ぶまれるような場面に遭遇したり、瀬戸際に立たされたりすると、は虫類だった頃の「生きるか死ぬか」の本能が呼び起こされます。そして上記三つの思考や行動によって人を傷つけ、自分を傷つけてしまうのです。
このは虫類脳は誰でも持っているし、そうなっているのでそれが悪いということではありません。しかしは虫類脳の働きによって人間はうまくいかない厄介なことを引き起こすのです。少し自分自身のは虫類脳について考えてみる必要がありそうです。