「ほ乳類脳」がいつもワンパターンで選択している。

評判のいい皆さんこんにちは!

 

は虫類脳がいつも「死への恐れ」から逃れるために、不健全性を発揮し視野を狭めて他者を攻撃して自分の身を守ろうとするから、人間はその本能によって人を傷つけ、自分を傷つけて生きているということでした。

これは悪いことではありません。人間もそうやって「生き延びてきた」から子孫である私たちがこの世に存在しています。

問題はは虫類脳を発揮してしまうと数々の問題を引き起こしてしまう、ということです。

人間はもちろん不健全に生きていたいと思っているわけではありません。しかしは虫類脳は本能なのであらゆる場面で人間も本能を発揮してしまい、そのたびに不健全から来る攻撃性で多くの人を傷つけてしまいます。

それを理解したのであればなんとかしては虫類脳を発揮させないようにしなければ良い!と思っても、そんなに簡単にはいきません。は虫類の問題を解決するには、ほ乳類脳の理解も必要です。

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は虫類からほ乳類に進化するときに動物は考えました。

は虫類のように「食うかために生きる」の殺伐とした世界では、毎日が死への恐れとの戦いです。それではあまりに切ないので、ほ乳類が考え出した発明が「群れで生きる」ということです。

基本的にほ乳類は家族や群れで暮らします。(例外もあります)

群れで暮らすとはどういうことか、それは死へのリスクを減らすことです。単独で生きるよりも群れで暮らすことでメリットが生まれました。

 

①敵から身を守りやすくなる。

個の力は弱くても集団でいることによって大きな力となり脅威から身を守りやすくなります。

②得意なことを分担して効率よく生きられる。

狩りをするのが得意なものは狩りに出かけ、子育てをするのが得意なものは子育てをする、というように、得意なものたちがそれぞれ役割分担することで効率よく効果的に生きることができます。

③困ったときに助け合う。

集団でいると仲間意識が生まれ、お互いに助け合うようになります。食事にありつけないものが減り、弱いものをかばうようになります。

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このようにしてほ乳類は、は虫類よりははるかに生き方を変えることができました。しかしこの世の中はすべて対象性と相互作用で成り立っています。

ほ乳類が「群れで生きる」ことからメリットを享受することで、デメリットも手に入れることになりました。

 

①「敵か味方か」「正しいか正しくないか」「良いか悪いか」の二択で選ぶようになった。

→「群れで生きる」ということは、自分の群れは居心地の良い集団ですが、相容れない集団とは受け容れられない相手として見るようになりました。さる山では同じ仲間のさる山は助け合いますが、いつもけんかをしているあちらのさる山はいつも敵になります。どちらが自分たちにとって良いものなのか二択で選び取ろうとします。

 

②群れの中で「認められたい」という欲求を持つようになった。

→狩りをする集団の中でもやはり優劣ができあがります。狩りをするといつも獲物を仕留められるものと、ほとんど成果をあげられないものにわかれます。すると成績優秀なものが集団の中で認められ、劣っているものは集団から仲間はずれにされます。ゆえに集団に認められたいという承認欲求を持つようになりました。

 

人間行動もこのほ乳類脳が働いていませんか?

いつも同じパターンでいつも同じ二択でものごとを捉え、ものごとを選択しています。「この人は気が合うけど、あの人は嫌い」「これはいいけど、あれはやりたくない」という選択をいつものパターンで繰り返してしまっています。